医薬品登録販売者の試験が実施されました

皆さんは「鍼灸師」といえば何をする人かは、好き嫌いの好みは度外視しても、ご存知でしょう。
そうです。人の体にハリを刺したりお灸を据えたりする人です。
正確には、ハリを打つ資格の「鍼師」と灸をすえる資格の「灸師」という二つの国家資格を合わせて持っている人です。

一方、「登録販売者(登販)」となるとここ10年未満に創設された準国家資格で、一般に何をする人なのかよく判りません。それで、業界では頭に医薬品の文字を入れて、「医薬品登録販売者」と言っています。
つまり限定された範囲内の医薬品を販売できる資格なのです。
この資格が創設される前には、よく似た「薬種商」という資格がありましたが、それを受け継ぐ資格だと思ってください。

では、なぜ「鍼灸師」と「登販」を一人が兼任するのが21世紀の職業なのでしょう。
それはある意味、東洋医学をほぼ完全な形で提供できるからなのです。

東洋医学の本質は理論であって、道具ではありません。
だから、理論を学べば誰でも東洋医学を実践できるのです。
ところが、健康法の範囲内で行う分には何ら問題は生じませんが、治療(医療)行為となると資格が発生します。
そして東洋医学では、西洋医学と異なり、使う道具に制限が掛かっているのです。
それでハリやお灸、漢方薬を一人で使うには、別々の資格を取る必要があるのです。

以前は、「鍼灸師」にはなれても漢方薬を取り扱うには「薬剤師」か「薬種商」の資格が必要でした。「薬剤師」は4年間から6年間の専門教育の後国家資格を受験しなくてはなりませんでした。また、「薬種商」の試験は大変に難しく、薬学部へ行く方が簡単だとも言われていた資格です。

それが試験合格と2年間の実務経験で「医薬品登録販売者」になれるのです。
この資格があれば、現在市販されている漢方薬の全てが取り扱えます。
理論的に、「鍼灸師」になるのに最短で3年間の通学、その間に「登販」を受験して、鍼灸学校卒業後、2年間の「登販」インターンの通算5年またはそれ未満で、東洋医学をある意味完結できる体制は整います。

だから、「鍼師」「灸師」「医薬品登録販売者」の三つの資格を一人が持つと、西洋医学の医師のように、東洋医学理論をほぼ完全に実践できるのです。
ついに西洋医学の矛盾を克服できる東洋医学が活躍できる時代が日本にやってきたと思うのです。ただし、東洋医学への保険適用が国民の福祉には欠かせない最後の障壁ではあるのですが・・・

つい先週の日曜日(11月29日)に九州地区の登販試験が実施されました。
私たちの勉強会の仲間が何人も受験をしました。
是非、全員が合格して欲しいものだと思っています。

福岡市南区長住 たんぽぽ鍼灸院&先人の知恵に学ぶ会

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