東洋医学小話21: 風邪対策  院長

北九州市の小学校では、インフルエンザで学級閉鎖が行なわれているところが有るそうです。

インフルエンザと普通の風邪との違いは、微妙です。
劇症の風邪がインフルエンザだと言ってもいいでしょう。
両方とも風邪のウイルスが原因だからです。
ところで、残念ながら未だにウイルスに有効なお薬は発見されていません。

今、私たちが飲んでいる風邪薬は、風邪やインフルエンザの症状を抑えるお薬なのです。
例えば、発熱や頭痛、悪寒や咳、鼻水などを抑えることを目的に開発されました。
だから、風邪薬を買う場合、効能をよく読んで選びましょう。

ところで風邪で漢方薬を買う場合、気を付けなければならないことがあります。
それは、漢方薬に一般のお薬の様な正式の風邪薬は無いのです。

現在、私たちが、風邪薬として買っている漢方薬には、大きな誤解がありあます。
よく風邪に葛根湯と言われますが、葛根湯を飲んでも効かないと感じた方も多くおられると思います。

風邪が膀胱経(気の流れ)にある場合は、葛根湯がいいのですが、それ以外では、効きません。
風邪に葛根湯が良いと言うのは、風邪は背中(膀胱経)からやって来る場合が多いからです。
それでそれ以外の経絡(気の流れ)にある場合、葛根湯では、効かないことになります。

漢方では、風邪がどの辺りにあるかによって、お薬などの処方が決まり、
状況に応じて、いろんな漢方薬が風邪に効くことになります。

しかし、風邪はひと所に留まりません。早く手を打たないとどんどん場所を変えます。
いつもの漢方薬が合わない場合、たんぽぽには、
風邪がどの経絡にあるかを的確に指摘してくれる専門の先生が三人います。
遅れると症状も酷くなります。何事も早めの処置が一番ですね。

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