東洋医学小話⑨:気功     院長

今から二十数年前、中国の文豪パー・チンさんの息子さん(と言っても40代)
とお話しをする機会がありました。その場には、ナント、シタールの名演奏家
ラビシャンカールさんや東洋科学史の権威ジョゼフ・ニーダムさんなどが同席し、
病気で来日できなかったパー・チンさんの代理で息子さんがお出でになった次第でした。

その華やかなお茶席での雑談で、息子さんは、「中国には素晴らしいものが沢山ありますが、
気功だけは信じてはいけませんよ」とおっしゃいました。
わたしはまだ東洋医学の世界に入る前でしたが、この言葉だけはよく覚えています。
当時は、単に、「そうなんだ。気功と言うものは嘘っぱちなんだ」と思っていたのでした。

でも、今が違います。
多分、息子さんや多分パー・チンさんは、気功師の偽者に痛い目にあったのかも
知れませんね。
気功は、自分の気を利用して、病気の方の異常な気を調整して、健康を取り戻す手法です。
多分、練習を積めば、私にもできると思いますが、今のところ、別の手段でみなさんの
気の調整をすることに興味の対象があるのです。

当然、気功も東洋医学の一治療法に間違いはありません。

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