東洋医学小話⑧:漢方薬     院長

漢方薬とは漢方とお薬が合わさった明治時代の造語です。
江戸時代、オランダから長崎出島に伝わった医学(蘭方医学)
に対して、元来中国(漢)から伝わった医学を漢方医学として
区別しました。

漢方薬は伝統的に使用したまたはその処方により作り出された
お薬の総称です。

材料は、植物や生物の乾燥したものが使われますが、たまに
微量の鉱物や貝殻、動物の骨などが使用されています。

漢方薬だからと言って、副作用がない訳ではありません。
しかし、植物由来ですので、副作用が出にくい事も事実です。

また、漢方薬は永く飲まなくては効いてこないとも言いますが、
それは誤解で、とても即効性があります。

現代薬と違い、症状で漢方薬を飲んでは、効きません。元来、
漢方薬に病名はないのです。風邪薬や胃薬などの名付け方は、
西洋薬の影響です。

その代わり、漢方薬はその時の体質で選びます。
良い漢方医師はピタリとその人にあった薬が選べるのです。

お判りになりましたか。

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