人はふたつの私を生きている

何のことだろうとお思いかもしれません。

結論からお伝えします。
●無意識の私
●意識の私
という意味です。

意識の私は、みなさんが日頃おくられている生活のなかで理解されていることです。置き換えると「頭の私」でもあります。日常生活を過ごすのに、頭をつかっていますよね。何時になったら出かけて、やることをやって、やらなければいけないことをやって、時間とともに食事をとったり、休んだり、日々の生活には基本的に時間軸で頭を使い行動しておられるかと思います。意識の私はそうやって知識や情報を得てかしこくなって成長していきます。

一方で、無意識の私はどうでしょう。たとえば、夢を見ているとき。なんでこんな夢をみたんだろうと朝起きて思うこと、なんだかわからないけど誰かのことがふと気になってコンタクトをとってみたり、急に人恋しくなったり、さびしくなったり、イライラしたり、楽しくなったり、やる気が出たり…いろんな感覚や情緒が現れるのは頭を使っているからではありません。

今日私がお伝えしたいことは、この無意識の私に焦点をあててみたいと思います。
それは「カラダの症状」です。
頭が痛い、お腹が弱っている、腰が重い、肩が凝っている、耳なりがする、吐き気がする、足が痛い…
さまざまな体の症状は、頭で起こしているわけではありませんので、「無意識の私」からのサインだと考えます。

たんぽぽ鍼灸院の初診で、カルテ作成ときに問診票に応えていただくのですが、症状の原因はなんだと思いますか?という問いがあります。そこに「わかりません」「原因不明」と書かれる方は結構おられます。
分らないから対処法に困って来られる方もおられるわけですが、ご自分の体におきている症状は何が原因かに「気づく」と、その途端、頭の私である「意識の私」に切り替わり、原因を取り除くことで解消することもあります。

「気づき」の能力は、心理カウンセリングでも大切な作業です。
ご自分の一部分に気づくことで、客観的に自主的に冷静な判断力があと押ししてくれます。
問題解決の大きな一歩です。そのくらい重要な作業です。

私は日々の臨床で確信しています。
こころとからだはひとつであること。

人はふたつの私を生きていますが、無意識の私と意識の私の関係性にバランスをとりながら人生を豊かに過ごしたいものです。

鍼灸師・心理カウンセラー
しのはら由香

安産灸のすすめ 福岡市南区のたんぽぽ鍼灸院より

妊娠中の女性の身体は刻々と変化します。順調に妊娠から出産まで迎える方もいるとは思いますが、
お腹のハリや冷え、むくみ、腰痛などトラブルを抱える方のほうが多いのではないでしょうか。
よく、逆児治療でお見えになった方が、腰があおむけにすると割れそうに痛いなど仰ってましたが、
実際に妊婦になって、ようやくその気持ちが分かりました。
フローリングの床で仰向けになるとこしが砕けそうに痛かったです。

このようなトラブルは出産に向けて軽くしていたほうが、安産につながります。
妊娠しているから多少の不調は仕方ないと思いがちですが、その不調にきちんと向き合い、対処するかどうかで
いいお産になるかどうかが決まると思います。

当院で逆児治療にお見えになる方は、とても不安だと思います。本当に戻るんだろうか、妊娠中に鍼灸して大丈夫なんだろうか・・・と。
でも大丈夫です。鍼灸治療は逆児に非常に有効であり、8割の方は戻っています。それに私はかえってよかたのではないかと思います。
出産前に鍼灸治療で身体を整えることができるし、お灸のセルフケアなどもお伝えしているので、ご自身で安産にむけての取り組み方を知ることができます。逆児にならなければ、知ることはなかった方が大半です。
実際に、お家でお灸をしたり、当院で定期的に治療を受けていただいた方のお産はとてもスムーズです。

この前、助産師の方が「子育ては妊娠中からはじまっているよ」と仰っていました。
安産灸はお母さんだけでなく、あかちゃんの健康にもつながります。
是非、安産灸でよいお産を迎えましょう!

真玉橋美希

上肢痛と背中のお灸

福岡は、今日もお天気です。曇りかな?すっかり空梅雨のようで、明日からの雨の期待しようと思います。断水が怖いので・・・。

さてさてお題目の「上肢痛」ですが、症状としては、手指・腕のしびれ、手先が冷たかったり、熱かったり。頸部・肩・肩甲間部・前胸部のうずくような痛みが生じます。
これは、腕神経叢とよばれる首から腕にかける神経の束や血管の束がその周囲の筋肉に締め付けられて起こる現象です。筋肉は動かさなくなると緊張して、硬くなってしまい柔軟性を失ってしまうので、神経や血管をしめつけてしまいます。
なので、神経の圧迫により、手先にしびれが起こってしまうのです。

また、首が長く、なで肩の女性に多くみられます。なで肩であると筋肉や骨が下に引っ張られやすくなるため、通常の方よりもより、このしびれの症状を引き起こしやすいのです。
かくいう私も、うっかり姿勢が悪かったり、首肩のこりが強いと、手指にしびれが走ることがあります。しまった!と思い、鎖骨からの筋肉を緩めます。お風呂につかって顎から下を温めます。また、そば枕や湯たんぽを使い、鎖骨下や肩甲骨周りを温めたりします。
もし、それでもしびれが緩和されないときは、背中のお灸を試してみてください。
背筋の緊張をとることにより、すっきりと緩和されますよ。

鍼灸師 大峰さゆり

新しい交流分析より「甘え」の重要性

今日は、お勉強の日でした。

福岡県立大学名誉教授および日本交流分析学会名誉理事長の杉田峰康先生が講師でした。
今回のテーマは「新しい交流分析」でした。

心理学というと、交流分析から勉強される方も多いくらいメジャーです。その交流分析にも今日では変化が生じてきているようです。自我の考えに加えて、無意識の自己についての理解が必要になってきたとのことでした。

具体的にいうと、これまでの自我心理学が「自立」を目標としたのに対して「甘え(依存)」の心理を重視することが大切になっています。

えーっと思われる方もおられると思います。

欧米での子育ては、赤ちゃんのうちから一人で寝ることからスタートし、子どもの考えや感情、行動は自分でしっかりと責任をもち自身でコントロールできるようになることが自立。甘えるという感情はないと教えられているようです。自立に向けた養育スタイルが大切だと考えられてきました。

ところが日本はの子育ては逆で、赤ちゃんは添い寝からスタートします。できるだけ親子はべったりと一緒にいることが当たり前の文化でした。ママは働き子どもは保育園に預けられる環境はここ近年の話です。

確かに自立は大切で、大人になっても他人を頼って甘えて生きていく人々は健康ではないかもしれません。ですが、欧米の犯罪率や離婚率の増加は、人々の自己に問題を抱えている人がほとんであるという現状。中核となる自己をしっかりとぶれない心に成長していくには、お母さんにしっかりと抱っこされ愛情や食欲、依存欲求、欲求や欲望を満たされていくことが、愛着形成となります。

私たちは多くの人が死を迎える前に、周りの人たちに頼って、困ったら助けを求めないと生活できません。甘えたいときは、助けを求めてもいいということをカラダで習得しておくことがとても重要です。赤ちゃんも同様で、欲求を満たすためにお母さんに助けを求めて一生懸命に生きているだけです。

交流分析も自律的から関係性に変化してきているようです。
依存も必要。甘えも必要。助けを求めることも必要だということを学んできました。

心理カウンセラー
しのはら由香

ママ向けワークショップのご案内

こんにちは。6月も後半に入ってきましたね。今年も半分が終わろうとしていると考えると、
一年は本当にあっという間だなと実感します。
私も4月から職場復帰し、子どもも保育園に通う日々が始まり、一日が怒涛のように過ぎていきます。
最近ようやくリズムが掴めてきましたが、この約3か月が心身ともにくたくたでした。
子どもが体調悪くても、自分自身が疲労困憊のためなかなか子どもの治療が出来ず、罪悪感を感じていたりもしました。

多くのお母さんは、自分の体調よりも家族の体調のことを考え、何かしてあげたい!と思っているのではないでしょうか。
しかし、家族の中で一番元気でいてほしいのは「ママ」なのです。ママの元気は家族の元気につながります。
そういう思いから今回は、ママ向けワークショップのご案内です。

「ママのお手当てセミナー」
お子様への家庭で出来るセルフケアから、産後、トラブルになりやすい乳房ケアや骨盤ケアなどのセルフケアの方法を
ご紹介します。
日時:7月13日(木)14時~16時
場所:たんぽぽ鍼灸院
会費:500円
お申し込み方法:お電話(092-561-8014)や来院時にお申し付けください。
先着6名様までなので、お早めにお申し込みください。7/10が締め切りです。

※お子様連れもOKです。ご参加お待ちしております!

真玉橋美希

病状を重くする熱中症

空梅雨でしょうか?なかなかまとまった雨が降りませんね。しかし、今日の福岡は夏日のよう。じりじりと紫外線に焼かれて、シミ・しわができないようにサンガードをしっかりしてくださいね。

さてさて、最近の本院の傾向ですが、風邪と熱中症をダブルでまとわれている方が多いように思います。この2つがあると、抱えている病状を重くしてしまいます。逆にこの2つを何とかしてあげることで劇的に病状が軽くなる事もあります。なので、たんぽぽでは、まずこの風邪と熱中症を軽くする治療からはじめます。

熱中症は、身体に熱がたまった状態を一般的にいってますが、たんぽぽでは、心臓に熱を持っている状態を熱中症としています。心臓がオーバーヒートしている状態なので、心臓の動きが鈍くなり、血液の循環がうまくいかず、疲労感が強くなり(循環がうまくいかないと疲労物質がたまりやすくなります)、また、頭への血液循環がうまくいかず思考が鈍くなり眠くなります。「身体が重くだるくて眠くて仕方がない」という方は熱中症が疑われます。

熱中症の時には、心臓の機能をUPさせるために水分を摂取すことをおすすめしています。のどが渇く前に摂取する事が大切なので、ちょこちょこ飲みをしてみてください。また、東洋医学的には「苦味」があるものが「心」を強化しますので、ゴーヤやみょうがをとられるとよろしいかと思います。

また、この梅雨の時期は湿度が加わり、熱中症を重くしてしまいがちです。軽い運動をして、身体からいらない水分を発散させるといいですよ。

(今日のまとめ)
・熱中症には、こまめな水分補給を!
・「心」を強化にするには「苦味」をとれ!
・身体が重いなら軽い運動を!

鍼灸師 大峰さゆり

つわりでお悩みの方へ対処法

子宝に恵まれ妊娠して喜んでいるのもつかの間で、つわりの症状が日に日に辛くなってくる方も多いようです。

私は2回の流産や不妊期間を経ての待望の妊娠だったのですが、つわりがあることはお腹の赤ちゃんが順調に育っている証拠だと思えたら、にこにこしながらオエオエしていました【苦笑】

さて、つわりにはおもに2種類のタイプがあります。
①食べつわり(吐きづわり)
②よだれづわり
一般的に安定期に入る6か月位までに治まると言われていますが、②のよだれづわりは出産間近まで続く方も中にはおられます。
こうなるとせっかくのマタニティライフが本当に苦しくツライ期間となってしまいます。

では、なぜつわりがある人とない人、ひどい人と軽い人がいるのでしょうか。

たんぽぽ鍼灸院での症例から察すると、妊娠する前から胃が弱い方に多いようです。
ストレス・食べ過ぎや家系的など、体調不良のサインが「胃」に現れる方が妊娠するとつわりがひどかったり長かったりするようです。
外出することもままならなかったり、お仕事に支障をきたし退職せざるを得ないのはツライものです。上にお子さんがいると、お世話や家事も支援者がいないと大変なケースもよく耳にします。またご主人も何の力にもなってあげられない不安やモドカシサに悩まれる方も多く、奥様想いの優しさが垣間見れます。

つわりは病気ではないと聞かされたり、あきらめないといけないと思って耐えておられるのであれば、まずは下記のツボ療法をお試しいただき、それでも改善しない場合はご相談ください。

●おうちでできるお灸療法
ダンチュウ(胸骨上にあり左右の乳頭を結ぶ真ん中で、指で押して痛いところ)とダンチュウの真裏にある背中のシンドウかレイダイ(背骨上に圧痛があるところ)にお米の半分位の大きさのもぐさで10壮、お灸をします。燃えた灰の上に重ねていると、8~9壮でジーンと熱さが染み込んでくれば効果的です。
お灸が難しい場合は、お米粒を絆創膏などでそれらのツボに貼って、時々押して刺激を与えるのも良いかと思います。背中のツボはどなたかにお願いするしかないですね。
本当は、もぐさの方が断然効果的です。もぐさに対するアレルギーがなければ、薬理効果も高く気持ち良いお灸が体験できると思います。

*効果の個人差はあるかと思います。いずれにしても妊娠初期は慎重に対処する必要がありますので、不安な方は専門家へお尋ねになられてください。

お腹の赤ちゃんと楽しいマタニティライフを過ごせることを祈っています。

鍼灸師・心理カウンセラー
しのはら由香

乳房トラブルは福岡のたんぽぽ鍼灸院へ

こんにちは。福岡も梅雨に入りましたね。これから本格的な梅雨に入ると思うと、いやな気持ちになりますが、
梅雨の時にしっかりと雨が降ってくれないと、夏に水不足になるので恵みの雨と思って乗り切ろうと思います!

今回は「乳房トラブル」のお話です。
出産後、すぐはじまるのが「授乳」です。授乳がうまくいくかいかないかで、お母さんのストレスは全然違います。
赤ちゃんの大切な食事ですから、それはそうですよね。
そして、乳房には乳汁不足や乳腺炎などトラブルがつきものなのです。

特に乳腺炎は、乳房だけでなく発熱や身体のだるさなどの風邪症状に似た状態になるので、とても辛いです。
赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、自分の体調が悪いと、本当にしんどくなります。

たんぽぽ鍼灸院では、お母さんの全体の調子をととのえながら、乳房の異常にアプローチします。
また、乳腺炎を起こしている方は、肩こりも必ず併発しているので、肩甲骨まわりもほぐしながら循環を整えます。
なかなか、赤ちゃんのお世話で来ることが難しい方が多いため、ご自宅でのセルフケアもお伝えしています。

この乳房ケアは妊娠中から行ったほうがいいので、気になる方はご相談くださいね。

真玉橋美希

火のいらないもぐさ使用法♩

もぐさといえば、「お灸」そんな固定的なイメージはありませんか?
よもぎだったら、食べられるけど、もぐさはお灸のためのものでしょう?
と、私は専門学生時代も含めずっと思っていました。

お灸以外のもぐさの利用法。
いちばん手軽なのは下腹部などとくに冷えを感じる箇所に当てるだけ。
もぐさシップとしてそのまま使えるように商品にもなっています。

点火せずに使えて多少繰り返し使えます。
この使用法を知って以来、私は患者様にとーーーってもおすすめしています。

こういったもぐさの使用法からツボや気、陰陽など東洋医学的なことが
先人の知恵に学ぶ会では知ることができます。

興味がある方は是非、お問い合わせください♩

鍼灸師 宇田千夏