妊娠中のトラブルとお灸の効果

たんぽぽ鍼灸院に駆け込んで来られる妊婦さんたちのトラブルは、本当にバラィェティに富んでいます。

ツワリや逆子は一般的ですが、お腹の張りと稽留流産の心配や妊娠時糖尿病に妊娠腎は危険なトラブルです。
場合によっては、妊娠をあきらめなくてはなりません。
また、妊娠中に普通でいられない腰痛や恥骨痛、神経痛、風邪、頭痛に腹痛や便秘などにはお薬やシップなどが使えません。赤ちゃんに対する作用が心配だからです。うっかり腰に湿布などは要注意です。

あまりひどいと、病院でお薬を処方さ荒れますが、あまり勧められませんよね。
妊娠前から胃腸が弱い方は、ちょうど臨月前ぐらいに、「二度目のツワリ」のような症状が出ます。これも大変です。
もともと、妊娠中に胃腸が悪くても「ガマンガマン」とあきらめていいる方が多いのですね。

そこで、副作用のない東洋医学、お灸をお勧めします。
当院では、来院時にツボを取りますので、ご自宅では安産を目的に、赤ちゃんのためとご自身のためのお灸を指導します。
意外と無頓着なお母さんの冷えは、安胎にも安産にも大敵です。
お灸で妊娠中のケアを始めてみてはいかがでしょう。

たんぽぽの妊娠時のケアは以下の通りです:
・安産には妊娠初期は安定期に入るまで、週一回。
・安定期には、ほぼ月一回。
・臨月には、週一回。
背術費は便利な割引プランもあります。
ご相談ください。

肩の痛みの原因が胃腸障害である場合

四十肩や五十肩が原因で肩が痛み、夜も寝られないという訴えがこの頃多いのです。
訴える方に性差はありません。男性も女性も多いですね。

一般に四十肩や五十肩は「肩関節周囲炎」といって、関節部に炎症性が起こります。
急性期には肩が腫れて全く可動域がなくなります。ですので痛みで動かすことができません。

ところが、近頃おみえの患者様たちも、ある一定の方向への動きが痛みで制限されます。
しかし、本来の四十肩などに比べ、結構動くのです。
理由は、痛みの出る場所が関節部でないことのようです。
痛みは肩のラインや腕のラインに沿って出て来ます。まるで神経痛のようです。

それで原因を探っていくと、胃腸の障害と関係しているようなのです。
こういった場合、胃腸の障害の程度も結構重篤で、胃腸管内部に潰瘍ができているようです。
治療方針は、肩の筋肉の痛みを軽減するとともに、胃腸の治療も並行することです。
治療の効果は、肩の痛みの軽減ですが、「昨日はぐっすりと眠れました」というお答えが目安になります。

子どもの夜尿症・アレルギー・のど鼻症状に効くツボ療法

今日から9月。
どことなくいつもの月初めとちょっと違う方もおられるでしょうか。
お子様をお持ちの親御さんは、夏休みが終わった安堵感?2学期のスタートですね。
福岡の空は、涼しい風が吹き初秋を感じる気温の一日でした。
また残暑の到来はくるようですが…

8月のたんぽぽ鍼灸院は、小児科が目立った月でした。
夜尿症、アレルギー、夏風邪、咽頭炎…
子供の治療は短時間でシンプルなアプローチです。
東洋医学では、気の流れを促すのですが元々生まれ持った先天の気によるパワーがあるので、ちょっとだけつまづいている気を流れやすいようにツボに軽い刺激をします。
お灸やハリは使用しません。もぐさをくるくると丸めて貼ったり、磁石をシールでペタッと数分つけて症状が改善していくかを確認していきます。
治療法はとても簡単なので、おうちでもできるセルフケアをお伝えすることもあります。
診断は難しいのですが…

またナイーブなお子さんが多いのでママと一緒にベッドの横にいたり、おもちゃや絵本とともにベッドの上でマイペースに過ごしながら治療が可能です。そのせいか、次に来る時の子どもたちの表情が元気いっぱいです。案内する前に、走ってベッドに上ろうとする小さな子どももいます。「たんぽぽに行こう」と行って聞かない3歳の男児ママが困った様子で来院されたこともありました。明るく賑やかな院内の夏でした。

しのはら由香