指つかみ

ちょっとした気分の落ち込みや悲しみ、怒り、、といった感情は人間なら誰しもあると思います。
東洋医学はからだの健康はもちろん、心や感情のバランスがとれている状態をとても大事にしています。
全ての事象やものごとを木・火・土・金・水の5つに分類している五行色体表があります。
その中に「五志」という感情についての項目もきちんとあり、
木 火 土 金 水
肝 心 脾 肺 腎
怒 喜 思 悲・憂 恐・驚
(☝「色体表」「五行色体表」と検索すると出てきます)
このように感情も過ぎると内側からからだを傷つけてしまうと昔の人たちは知っていたのです。
実は、この五行を5本の指に当てはめてそれぞれ違った役割を持ち、簡単な感情コントロールやセルフケアを行えます。
親指:不安・心配(胃・脾)
 うつ傾向 不安 自己防衛 疲労感 消化時の不快感
人差し指:恐怖(膀胱・腎臓)
 気弱 欲求不満 完璧主義 批判 排除
中指:血気・怒り(肝臓・胆のう)
 イライラ 臆病 優柔不断 情緒不安定 不注意
薬指:悲哀(肺・大腸)
 ネガティブ 常識の欠如 耳の不快感
小指:心労(心臓・小腸)
 神経質 混乱 不安定 膨満感 吐き気
掌:どの指にも当てはまらない感情や、症状に困ったとき

やり方はとても簡単で、トラブルに対応した指を反対の手で余計な力は入れず、そっとはさむようにつかみ、そのまま2~3分キープするだけです。
手のひらを押すときも力は必要ありません。強く押すのではなく、軽く抑える程度でOK!必要なのは自分の両手だけ!
毎日のストレスケアにぜひ活用してみてください(`・ω・´)
参考 >>> http://kenko-waza.com/?p=4190

鍼灸師 宇田千夏

風邪予防の知恵

風邪は基本的に空気感染です。
ですから、まず呼吸を通して喉に感染します。

喉に感染したからと言って風邪がすぐに発病するものではありません。
大半が喉でヒトの免疫システムの防衛網にかかり、退治されるんです。

ところが、強力なウイルスやヒト側の体力が弱っている時に、体内への侵入を許すのです。
侵入した風邪ウイルスは血液の流れに乗って、全身へと侵略を開始します。
つまり風邪が発病してしまったのです。

こうなる前に手を打つのが上策です。

我々が生活している空間には、あまた多くの風邪ウイルスが飛んでいます。
また、季節を通して存在します。
当然に、乾燥した冬場にはウイルスが活性化して多量に存在します。
しかも、夏場にも夏風邪があります。
また、エアコンの効いた部屋は乾燥しているので、ウイルスには最適な環境です。

では、風邪対策、どうした良いのか、途方に暮れていませんか?

まず、喉の強化です。
喉が乾燥すると、風邪が体内に侵入するリスクは上がります。
ということは、喉の乾燥をなくすことです。
具体的には、ウガイではなく、水分(水やお茶、ジュース?)などをちょくちょく飲むことです。
飲み方は、ゴクゴクではなく、定期的にひとくちゴックンがいいようです。

では、体力が落ちてきた時はどうするかといいますと、
一般に体の冷えを覚えた時と思えばいいでしょう。
ということは、体の冷えを内から取ることです。

あったかいチキンスープや葛かけそばやうどんなどはカラダをよく暖めます。
鍋料理はやはり寒い時分の食卓には最適です。

倦怠感を感じて「風邪をひいたかな」と思えば、タマゴ酒もいいですね。
・・・当然にアルコールはナベの熱で飛ばしますよ。

タマゴ酒を飲んだことありますか?
私は風邪の倦怠感でほぼダウンしていた時、作ってもらいました。
トロッとしたタマゴ酒、美味しくて美味しくて、飲み終わったら暖まり、グッスリと眠れました。
起きた時にはサッパリと嘘のように、風邪が治っていました。

こうやって、先人たちは風対策の知恵を使ったのですね。

ぐっすり眠りましょう~たんぽぽ鍼灸院@福岡市南区~

こんにちは。鍼灸師の真玉橋美希です。

8月より体調不良で休職していましたが、以前より元気になってきましたので、10月から少しずつお仕事に復帰させていただいております。皆様からの温かいお言葉感謝しています。

私は、もともと寝つきが良いほうで、どんなに悩み事があっても夜にはぐうぐう寝てしまうタイプだったのですが、出産してから子どもの夜泣きで起こされたり、子どもの寝相が悪すぎて寝られなかったり…となかなか熟睡することが難しくなっていました。すると眠りが浅いことが癖になったのか、子どもが夜泣きをしなくても途中で起きたり、その後なかなか眠れなかったりということが起きてきました。
睡眠不足は、身体も心も蝕みます。これではいかん!と思い、調べてみると睡眠には腸内環境が深くかかわっていることが分かりました。

 睡眠ホルモンである「メラトニン」は脳内ホルモンでありますが、それは同じく脳内ホルモンである「セロトニン」を材料にしています。そのセロトニンの大半は腸でつくられるのです。従って腸内環境を整えることがよい睡眠につながります。食物繊維や発酵食品・オリゴ糖などが腸内環境を良くするようです。
 
 また、私はなかなか眠れないときに頭に鍼を打って寝ることがあるのですが、そのツボは「百会」です。ちょうど頭のてっぺんにあります。指圧でも効果があると思うので、じんわりと押してみてくださいね。

参考URL https://fuminners.jp 

答えは自分自身のなかにある

去る11月6日と7日の二日間。サンフランシスコから私が所属する心理グループに、マクニールご夫妻が来福されました。
マクニールご夫妻は、心理学で著名な先生方でもあります。
私がこの二日間で得たことは、今後のカウンセラー人生に大きく影響してくると思われます。
スキル面での学習はもちろんですが、臨床家としての資質像がクリアになってきました。
私は大切なことに気づき、その方法を得られたことに大変感謝しています。
そのなかの一つに、「答えは自分自身のなかにある」ということです。

今、何かに悩んでいる方。
誰かと争ったり、人間関係に困難を感じておられる方。
自分に自信がない方。
いつも不安感がある方。
疲労感がとれない方。
求めているものが得られずキツイと感じておられる方。

解決法は、ご自身のなかにちゃんとあります。
そのお手伝いをするのがカウンセラーの役目です。
なかなか自分自身のことはわからないものです。わかっているつもりの場合も多いですが、意識できている部分はほんのわずかかもしれません。
だから、カウンセラーもセラピーを受けます。

ジョンマクニール先生は、講演の最後に「人はみな同じだ」ということをおっしゃっていました。
私たちはみんな「同じ人」であることに共感しています。
人種や言葉は違っていても、たとえ誤った行動や考えを持っていても、私たちはみんな同じ人であること。
そりゃそうだと解りきったことかもしれません。ですが、日頃の生活や人生を通して、解ってない反応をしてしまいがちです。自身のフィルターで目の前の人を無意識に見ていると思います。そう考えると、相手の気持ちや対応も真摯に向き合う姿勢がどれだけ大切か、そこに愛があるかを自問していきたいものです。

たんぽぽのわたげ
日本心理学会公認 認定心理士
しのはら由香

風邪に対する漢方薬の利用法

たんぽぽ鍼灸院には併設の漢方薬店「たんぽぽハウス」があります。
実際のところ、漢方薬の他に健康グッズも置いていますが、
やはり鍼灸院としては、身近に漢方薬を取り扱えることは大変に便利です。

では、本題の風邪に対する漢方薬をご説明いたします。
元来、漢方薬に風邪薬や胃薬、腹薬などのナニナニグスリというのはありません。
症状に対する処方ではなく、その時の体質に対する処方だからです。
例えば風邪に使うお薬で有名な葛根湯は、子供の鼻づまりや大人の肩こり、筋肉痛、手足の痛みや頭痛などにも使います。
ですので、風邪だけの薬ではないのです。
つまり、一種類の漢方薬がその人の体質に一致すれば風邪にも腹痛にも頭痛にも有効なのです。
それで風邪の時に使える漢方薬の種類は軽く20種を越えることになります。
大変ですね。
体質と体調により漢方薬が決まるのです。
でも、決まった時の漢方薬の有効性は素晴らしく、応急処置としては最高です。

そこでご家庭の常備薬として、風邪に使える漢方薬をいくつか揃えておくと大変に便利です。
手っ取り早く風邪のために取り揃えておく漢方薬をご紹介しましょう。

悪寒、寒気が背筋をゾクゾクとする場合、麻黄湯葛根湯がいいでしょう。
この場合、胃が荒れていたり胃腸の調子が悪い時は麻黄湯が合うでしょう。
飲み方は、まづ一包をすぐ飲み、4時間後ぐらいに二包目を飲み、8〜12時間後に三包目を飲めば終わりです。
一包目を飲んだ時、すぐに効いているという感じが実感できれば選択に誤りはなかったのです。
一包目を飲んだ時、症状の軽減を感じなければ、毒にはなりませんが選択違いです。
その間、10分ほど間隔をあけて下さい。
そして別の薬を試してください。

7歳以下のお子さんの場合、一包の五分の一以下が適量になります。
0歳から二歳までのお子さんには、一包を50ccぐらいの熱湯で始め溶かします。
それをそのままかジュースやお砂糖で少し甘くして使います。
分量は、一六分の一ぐらいです。
小さなお子様のアオッパナの鼻づまりでお困りの場合、
葛根湯や麻黄湯を上記の方法で飲ませてやってください。

漢方薬の効果の確認には、一包で十分です。
その人のその症状にあった漢方薬は、一包飲めば効いているという実感があります。
効いているのかどうかわからず、ズルズル飲む必要はありません。

軽い発汗があるのに、顔色悪く悪寒がしたり、微熱がある人で「血液の循環が悪い感じ」のする人には、
桂枝湯がいいでしょう。
めまいや食欲不振を伴う風邪には香蘇散もいいです。

熱が出て頭痛がし、倦怠感による具合の悪さで横になっていたいと思う人。
インフルエンザかもしれません。
荊芥連翹湯銀翹散麻黄湯のどれかを試してみるといいでしょう。
飲み方は、上記の麻黄湯の場合と同じです。

日曜日の夜など、明日の朝までの応急処置には十分です。
荊芥連翹湯はもともと蓄膿や鼻づまりがあった人に向きます。
銀翹散は、熱が出て、頭痛や頭重がひどい人に向きます。
麻黄湯は、熱か出ても発汗のない方で、悪寒があり、肩や首筋の筋肉の強張りがひどい方に向きます。
同時に胃腸があまり良くない人です。

各々十包づつくらいを置いておけば、一回の使用量は三包ですので、ご家庭では緊急の際、充分です。
もしもっと詳しくお聞きになりたい場合、メールを下さい。

子どもへの好ましい関わり方

こんにちは。心理カウンセラーのしのはら由香です。
三連休の中日、福岡は吹く風もひんやりする秋晴れですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて今日は母性と父性について少しお話します。
ママやパパがどのように子どもに関われば、子どもは心身ともに健全に発達するのでしょうか。
それぞれの役割を日々の育児のなかで参考にしてほしいと思います。

いかがでしょうか。
思い当たるところ、なかなか難しいところなどおありでしょうか。どうやっていいのかわからないところなどあればお聞きください。ご支援できたら幸いです。

よくある質問ですが、シングルでお子さんの育児をされておられる方は、両方の役割を担いましょう。またパパが母性ぽい、あるいはママが父性のようだといわれる方もおられます。家族形成にもよるかと思いますが、それぞれが苦手なところはどちらかで補い合える関係性も素敵なご両親だと思います。

たんぽぽのわたげ
しのはら由香

11月3日はお産の日。福岡市でイベントがあります。

懇意にしている助産院「マミータ」さんが主催のイベントです。代表の田中みちえさんは、すべての女性へのメッセージでもあるのでお産に関係なくいらしていただけたらとおっしゃっています。また、たんぽぽ鍼灸院の院長も講演します。
ご案内が遅くなりましたが、ご都合の良い方は当日お待ちしております。

喜怒哀楽~初冬号~

 ~自分に優しく~
    鍼灸師・心理カウンセラー しのはら由香
「まずは自分に優しく」
私の属する心理グループの先生が出版された著書の裏表紙に私向けにサインしてくださった言葉です。
私は最初この言葉にとても癒されました。そして一時して、自分に優しくするという意味について考えているうちに私は迷宮入りしてしまいました。
皆さんはいかがでしょうか。ご自分に優しくしているとお思いでしょうか。どちらかというと自他ともに優しさは与えている方、いやいや周りの人に優しくするものであって自分に優しくするなんて意識していないと思われる方…さまざまおられると思います。
そもそも「優しさ」はあなたにとってどういう意味があるのかについて少し考えてみたいと思います。
私はとても心地よい友人の仲間がいます。彼女たちに聞いてみました。「自分を許すこと」「暖かくてゆったりしたもの」「好きなことができること」とそれぞれの反応を聞き素敵だなぁと感心したと同時に、人によって答えは違うことに気づきました。答えはひとつではないということが解りました。きっとその理由は、人それぞれの人生脚本から見出されたものでもあるのでしょう。だから人によってどう優しくしたいのか、どう優しくされたいのかも違っていいのかな…と。
 私は素敵な仲間のおかげで、自分への優しさが何なのか良いヒントをもらいました。私の中で漠然とですが答えが少しずつ明確になってきたようです。それが確信に変わって日常生活や自分の人生に反映されてきたら、周りの人へ与える優しさの質も変化してくる感じがします。真の優しさは、無意識に自分から溢れ出すものだと思うからです。あらたな自分が楽しみです(*^_^*)

つわりが治ったお話

「二人目を妊娠して、つわりがひどい」とお越しになったSさん、
「立つと吐き気がひどく、いちにち水を飲むのが難しく、飲みものは一種類のジュースかスープのみで、固形食は1日にひとにぎり」だそうです。

「ひとり目の時はさほどつわりもひどくなかったのに、今回は辛くて辛くてまだ七周目で、先が思いやられます」とおっしゃいます。
早速治療を始めました。

ふつかあけて2回目の治療の時、少し食事が取れるようになったとのことですが、貧血があるとのことでした。
奇経治療を使いました。

よっかあけた3回目の治療の時、「前回の治療後、調子がよく、昨日の朝まで普通に食事が取れた」とのこと。
その後、胃のむかつきが出て、気持ちが悪かったそうです。
ウーム、残念。
3回目の治療をしました。
卵を食べたからかなとか白身魚のせいかなとか反省してありましたが、確かに消化の悪いものやスパイスの効いたもの、油濃いものはよくないようですね。

1日あけて4回目の治療の時、「わたしのつわり、治りますか??? いつまで続くのでしょう」とかなり落ち込み気味でしたが、治療後、とても顔色も良く元気に帰って行かれました。

そして、それから四日後、電話をもらいました。
「前回の治療後、全くつわりが出ていません。治ったようです」との報告でした。
治療を始めてちょうど2週間(14日目)のことでした。
振り返ると、治療ごとに改善していって、今回の方のつわりが消えるまで十日かかったことになります。

わたしの治療方針は、つわりがあっても不自由なく普段の生活ができる程度まで症状を改善させることです。
今回は、本人いわく、全く消えたとのことですが、確かにこのような方のケースが多いのです。
しかし、治療に入る前、皆さんに伝える治療目標は、「普段の生活が支障なく行える状態」です。
つわりは辛いし、本人と同じくらいに連れ添われているご主人も辛いのです。
そんな時、ぜひ、東洋医学を試してみてください。