妊娠中のトラブル:よだれつわり

ホームページを見てお越しになったAさん、血色の無い乾いた顔をしていらっしゃいました。愁訴は「よだれつわり」だそうです。
5週頃から吐き気がひどく、唾液が口から溢れて止まらず、不安な思いでPC検索すると、「よだれつわり」であることが判ったそうです。
しゃべりながらもタオルを口に当てていらっしゃるのです。

つわりの中でもよだれつわりは、唾液が口から溢れると言う症状が長く続き、不快な症状で妊婦さんの消耗が激しくなる反面、それに対処する治療法がほとんど無いのです。
一番多いケースが、入院して点滴を継続的に行うといった処置です。
そしてそれでもよだれつわりの症状が軽くなるというものではないようです。
長く続く症状は、臨月まで続き、その間、妊婦さんの生活は悲惨を極めます。
これでは二度目の妊娠を回避したくなるはずです。

では、このよだれつわりが治らないのかと言われるとそうでもないと言えます。不治の病ではないのです。
ただ、治療が難しく、多くの鍼灸師がチャレンジはするのですが、症状が取れず受けた患者さんに申し訳なく思って治療を終了するのです。

一方、よだれつわりを治せることが当院の大きな特徴であることは、たんぽぽ鍼灸院をよく知る友人が指摘してくれたことなのです。
はじめは逆子の治療同様に、鍼灸師であれば当然にできるものであると思っていたので、「つわりやよだれつわりの治療においでなさい」とは積極的に言いませんでした。
ところが、HPを読んでお越しになる方から聞く現状は、つわりの治療に対して他の鍼灸院が避けているような対応なのです。
不妊治療や美顔バリは、今では鍼灸院の十八番のようになっています。
個人的にはとても難しい治療であると思うのですが・・・
先ほどのAさん、1時間ほどして笑顔で治療室を出て、二日後のケアの予約を受付に入れて帰られました。
やはり治療後の笑顔は最高です。