不安なときの過ごし方@たんぽぽのわたげ
皆さんは、自分の生活のなかで「不安なこと」がおありでしょうか?いろんな意味や大きな意味で人生などの不安がまったくない方は、そういないのでないでしょうか?私にも不安は小さいものから大きなことまであります。問題は、その不安が募って気分が落ち込んだり、うつっぽくなったり、ひきこもったり…と日常生活やご自身の健康へ影響を与えている場合です。
赤ちゃんを望んでおられる40代女性の不安のひとつに、妊娠する可能性へのタイムリミットを耳にします。出来る限りの努力をしつつも、1ヶ月単位で周期的にその不安の運命が左右されるわけですから、相当なストレスです。「年齢のことは考えてもしょうがない。どうすることも出来ない」これは事実ですし、頭では分かっているけれど、心がついてこない状況がほとんどです。
そんな時ひとりで悶々と不安に浸っているよりも、以下の方法で対応してみることはいかがでしょうか。
●何を考えて、自分で自分を不安にさせているのか?
まず、考えていただきます。またその不安に根本となっている原因があれば、そこに焦点をあてます。
例えば、上記の例で考えると…「私は妊娠できるのだろうか?」「なぜ女性が普通に出来ることが私には出来ないのか?」「だんなさんに申し訳ない」など…
●実はその不安感は、心理学的には偽物の感情です。
お話しを聞いていくと、本当は悲しかったり、怖かったり、ムカついたりと私たちが持って生まれてきた感情が浮上します。そこが大切なのです。そこに気づかず不安感を使っているのです。本物の感情を感じて、吐き出したり、受け入れたりと処理することを支援していきます。
安心できる環境で、ゆっくりと息を吐きながら、その嫌な気分や不快な気分を吐き出します。何回も。スッキリするまでふ~っと。本当は悲しいんだなぁとか、怖いんだなぁ~とか、腹が立っているんだなぁ~と自分の気づかなかった感情に気づくことができるかもしれません。自分の素直な気持ちを認めること、そして吐き出すこと。これが大切です。
●「今、ここ」を大切に。
将来に着眼するよりも、現実という瞬間を生きることの方が、自分にとっても重要だという事に目を向けます。
不安を感じている時は、大抵、先のことを考えています。モードが今にいない、ここにいない心境が不安を招きます。
将来や先のことは、誰にもわかりません。今という現在に目を向け、地に足をつけ、考えもスイッチできるようになる習慣をつけましょう。
ご案内したことが実践できることを願っています。
ですが、慣れ親しんだ不安感をそう簡単に手放すのは容易ではありませんよね。
行き詰ったら、カウンセリングを受けることをお勧めします。
おうちでのセルフがうまくいくように、心のお勉強も交えながらご指導できると思います。
たんぽぽのわたげ
心理カウンセラー
しのはら由香