治療室より(海部)
私たちは、古くから四季の変化や気候の変化といった「自然のリズム」に沿った暮らしを営んできました。
それは日の出と共に目を覚まし、夕闇の訪れと共に眠りにつき、夏は活動的になって汗を流し、冬は寒さの中で静かに過ごす、そんな太陽の動きに合わせたシンプルな生活でした。
しかし世の中が複雑化するにつれ、私たちの生活パターンは多様化し、以前のような自然のリズムに沿った生活を送ることが難しくなってきました。私たちの生活パターンは、確実に日中から深夜へとずれ込んでいます。
そして、本来眠るべき時間帯に充分な睡眠がとれてない人が大半を占めています。また、活動時間が夜型へと変化していく事で、適度な運動を行う時間的な余裕もなくなってきます。
そのような睡眠不足や運動不足の状態が続くと、やがてそれが習慣化し、心身に様々な不調をもたらすようになってきます。
充分な睡眠時間や適度な運動の方法には人それぞれに合ったパターンがあります。今の自分にあったペースを見つけ、それを毎日習慣づけることが「健康人」の状態を保つ秘訣と言えます。