数字と宇宙の法則、東洋医学の原理

東洋医学は当然に東洋哲学の影響を強く受けています。
東洋哲学は宇宙の法則を示しているわけで、
みなさんご存知の易学(占い)や方位学なども同じ根っこを共有します。

また東洋哲学を構成する宗教にも古い順から道教、儒教、仏教がありますが、
ここで注意しなくてならないものに仏教があります。
本来インド発の仏教が中国に渡ってきたら中国風に変化していまして、
日本へ中国から渡って来た仏教は中国哲学の影響を受けた中国仏教となっていました。
そして、陰陽学説や五行学説などは基本中の基本です。

さて、ここで本題のマジックナンバー(数字)をあげてみますと、
陰陽の2、三才の3、五行の5、女性の支配数の7、男性の支配数の8、十干の10、
十二支の12、月の満ち欠けの15、二十四節気の24、干支一巡の60など・・・
多くの数字に東洋哲学は意味を持ちます。

陰陽五行と十二経絡は東洋医学の基礎の基礎です。
男女の8と7は私たちの誕生から死亡までの道のりを伝えます。
出産や死亡も15日ごとの月の満ち欠けと相関があると言われています。
満月の日や大潮の日に出産が集中するし、
満潮から干潮に変わるとともに息を引き取っていく方が多いとも言われいます。
いろんな体調異変は季節の変化とともに現れ、一定の法則を持ちます。

私たちの治療院も、ある日を境に、突然に特定の疾患が偏るのです。
スタッフみんなで「なぜだろう?」と考えるのですが、
きっと私たちの知らない宇宙の法則がそこに存在していると確信しています。

「気」を科学する

私は「気」と東洋医学の専売特許だと思っていました。
ところが・・・東洋哲学全般にわたる共通の認識であることを知らされました。
このことはまた後日に触れます。

よく治療中の患者さんたちから、
「先生は、気が見えるのですか?」と質問されます。
見える方を数名存じ上げてはいます。そして全員女性です。
しかし、残念ながら、私には見えません。
「では、どうやって「気」がわかるのですか?」
とまた聞かれます。
私は気を触れることができるのです。
正確に言いますと、故入江正先生が提唱された方法で、
フィンガーテスト(FT)と言いますが、気の存在を感じるのです。

「気」は私たちを取り巻く宇宙(自然)のどこにでも存在します。
いろんな種類の「気」が同時に同じところに存在します。
私はその中である種の「気」だけを取り出して感じているのです。
取り出す時はその特定の「気」に意識を集中させます。
これを「条件を設定する」と言います。

「気」には本来、良いも悪いもありません。
しかし、人体にとって有益なものや有害なものは存在します。
本来的に「気」が悪いわけではないのです。
宇宙にはいろんな「気」が同時に混然と存在しているのです。

ところで、「気」を科学する時、困ったことがあります。
現代科学では、統計的な有意性が物を言います。
もし、100人の対象者がいて、
その中で私だけが「気」を感じることができるとするなら、
結果は99対1で、「気」の存在はかなりの確率で否定されます。
困ったことですが、それが現代科学です。

しかし、一人でも科学して「気は存在する」と言えば、
少なくとも「気は存在しない」と結論づけることはできないはずです。
「気」を科学する心は持ち続けて下さい。

大隅良典東工大栄誉教授のノーベル賞受賞

大隅先生の受賞は幾つかの意味で、本当に嬉しいニュースでした。
日本にとって嬉しいのは、昨年に続き医学生理学部門での受賞はこの分野でのレベルの高さを示したもので、誇らしい感じがします。
もう一つ福岡県人としてとても嬉しく思いますし、先生を輩出した福岡高校に関係する皆さんはさぞかしお喜びになっていることでしょう。
また、幾つかの話題が私たちを楽しませてくれます。
お酒が好きなこと、ちょっと位加減なこと、などから「のんべえ学者」とか。
へそ曲がりで開拓心が旺盛だから、人のやらないことをテーマに選んだそうです。

ところで、「オートファジー」という新しい言葉を一般の日本人に知らしめました。細胞内の汚れたタンパク質を自分できれいにする仕組みだそうです。
自然治癒力の一つのメカニズムのようですね。
メカニズムの働く動力源やタイミングなどもっともっと解らないことが解明されると東洋医学のメカニズムも解明されてくるような気がします。