秋と自律神経

まだ暑いとはいえ、暦の上では少し前からすでに秋になっているんですよね…。

季節の過ごし方が記してある「四気調神大論」によると、
秋は「収斂(しゅうれん)」の季節。
万物が成熟して収穫される。
徐々に空から強い風が吹き、大地には粛清とした気配が漂う。

秋の養生法:鶏と同じように早寝早起きするべきである。
つまり心を安らかにし、陽気をひそめて、天地の粛殺した気の影響を和らげる。
収斂とは「縮む・引き締まる」といった意味があります。
粛殺とは、厳しい秋気が草木を枯らすことを意味します。
気温が下がり、体が寒さにより徐々に引き締まってくる時期なので、急激な体の変化に対応するため気の巡りをゆっくりにしたほうが良いという風なイメージをしています。
この秋の過ごし方に背き、心をおおらかにできないと秋によく活動する肺気が傷むと言われています。

秋は夏の副交感神経優位の季節から、徐々に冬の交感神経優位の季節に切り替わる時期のため、どうしても自律神経自体のバランスを崩しやすくなってしまいます。
血液は神経の働きと大きな関係があり、良好な血流は神経の働きを助けてくれます。血液が行かなくなると神経が麻痺して痛みなどを感じなくなったり、感覚がなくなりますよね。それと血液を含めた意味で大切なのが「基礎体力」です。
ストレスの原因などは急になくすことはできませんが、病気に負けない体づくりは誰にでも、いつからでもできます。ぜひ涼しくなったら軽い運動などをされてみてくだい☆

鍼灸師 宇田千夏

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