たんぽぽ鍼灸院でのつわり(妊娠悪阻)治療

何故だか9月に入ってから立て続けにつわりの患者様がお越しになっています。

つわり(妊娠悪阻)は妊娠の初期に始まり多くは16週頃に収束します。
妊娠初期と言っても早い方では5週ぐらいに始まります。
5週というのは、妊娠が確定するかどうかの時期ですね。
そして前記のように続くのですが、「よだれつわり」のように
妊娠期間中果てしなく続くものもあります。困ったものです。
色んなアンケートを読んでも、妊娠期の辛いことのトップにはつわりがあります。
しかし、たまにつわりのない方もいらっしゃるのです。
この差はなんなでしょうね。

症状を挙げますといろいろです。
単に眠いだけだったり、食欲が収まらない方などありますが、
辛い症状のトップはやはり吐き気のようです。
吐き気は喉元から胸や胃のあたりでムカムカと気持ちの悪いものですが、
実際に戻してしまう場合もあります。
そしてひどい嘔吐には血が混じる場合もあります。

ところで、妊娠やつわりを「病気ではない」と定義付けられる方もいらっしゃいます。
一方、東洋医学的には健康状態とは言えません。
まず本人が健康であると思わないでしょう。
しかし、病気であるとも言えませんので「未病の状態」であると思われます。
ではなぜつわりはよくないかと申しますと、
妊娠初期の母体の摂食障害は胎児に重大な影響を与える恐れがあるからです。
つわりは最低限に抑え、通常の生活が送れるくらいに軽減させるのが一番ではないかと思います。

それでよくつわりの方を観察しますと、大きく経絡的な違いで分類が可能となります。
食前食後に気持ち悪くなる胃酸逆流型の胆経・三焦経問題型の方
膻中付近のムカムカのある肝経・心包経問題型の方
喉にムカムカを感じ、胃から実際に嘔吐するタイプで胃経・脾経の方
当然にこの混合型もあります。
つわりを治療することは簡単ではありません。
でも、診断に熟練した鍼灸師であれば的確に治療ができると思いますね。

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