妊娠中のトラブル:アトピー性皮膚炎

かゆくて眠れないほどのアトピー性皮膚炎が妊娠中に起きたらどうします。

何か・・・想像するだけでも可哀想ですね。
一昨日にお越しになったHさん、以前から軽いアトピー性皮膚炎をお持ちでした。
ところが妊娠した4ヶ月前からアトピーが酷くなって、つい三日前からステロイドの使用を始めたそうです。
当然にそこのところを心配されていました。

妊娠中のステロイド塗布による影響の研究は数多くあります。
そして胎児や母体に対する影響はほとんどないという報告が一般的です。

ところが、唯一変わった報告を今日発見しました。
「妊娠前-妊娠期の副腎皮質ホルモン外用は出生児の性比を減少させる」という研究です。
これによると「1994年4月から1999年9月の間に(二カ所の産婦人科)外来を受診した成人女性アトピ-性皮膚炎患者42名を対象とされ、妊娠前および妊娠中のステロイド軟膏の使用の有無と出生した子供の性比を調べたところ、生まれた子供45人中、男児が3人(うち1人は死産)、女児42人という結果」(ネットより引用)が報告されています。
やはり妊娠中のステロイド塗布は影響がないとは言えないようですね。

そこで、治療前に「全身が痒いのですが、今でも腕の内側や胸回りに背中と太ももが特に痒く、とにかく痒くて」とぐったりとした様子で訴えられます。
だからステロイド塗布を決心されたのです。

当院へはお友達のご紹介でお越しになったのですが、前治療が終わり本治法に掛かった時からスヤスヤとお休みになりました。
多分昨晩も寝られず、眠かったのでしょう、話しかけるのも気が引けましたので、ゆっくり休ませてあげました。

Hさんの場合も当然に1回でアトピーが治るわけではありませんが、とにかくご本人には痒みが止まるという事実を分かって頂けたようでした。
そこで次回の治療日を決めて、ご自宅でのセルフケアのネッシンとお灸を教えて差し上げました。

笑顔でお帰りになったHさん、今日はご自宅で痒みを抑えるセルフケアとお灸をしっかりとされていることでしょう。

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