たんぽぽ鍼灸院の本院が目指すもの

ちょっと長いので読みづらいでしょうが・・・・

いろんな統計がありまして、高齢化率というものがあります。
ある地域の年齢別構成比で、65歳以上の方たちがその地域の総人口に占める割合です。

高齢化率が20%を上回ると、人口構成がイビツになっていると言われています。
そして日本では2005年の統計で初めて20%を超えました。これは、国民の5人に1人は65歳以上であるということです。
先進国は一般に高齢化率が高いのですが、日本はそのうちでもずば抜けて高いのです。

また、国内の地域においてこの比率にバラツキが多く、都会では20%より低く、地方では高い傾向にあります。
そして、都会では人口が増え、地方では人口の減少が止まりません。

人口の増減には大きく二つの理由があります。
一つは自然増減で、赤ちゃんが生まれたり人が死んだりして生じる増減です。
もう一つは社会増減で、人々の移動により生じる増減です。職を求めて都市部へ移動したり、上級の学校へ通学のため移動したするからです。
そのため都市部では、若い人たちの社会増とそれに続く自然増が重なり人口が増えてゆくことになります。

九州では福岡都市圏の一極集中と言われ、他の地区の人口減少と高齢化率の上昇に対し、福岡市を含める都市圏では、人口が上昇しています。

ところが、福岡市内でも、小さな地域単位(サブローカル)で観ると、ここ30〜40年、大きく高齢化率をあげている地域があるのです。
たんぽぽ鍼灸院のある南区の長住地区は、なんと高齢化率40%を超えた地域なのです。地域の住民の5人の内2人が65歳以上の人々で構成されています。

長住地区は、昭和40年代始めに開発された当時は新興の住宅地で、若いカップルが盛んにやってきて、子供を産み、以来20〜30年間は上り坂で栄えた土地でした。
ところが、ここで育った子供たちはやがて巣立ち、残ったのは高齢となった親たちばかりとなりました。引っ越してきて若くて元気であった親たちはもう80代です。そしてその子供たちももうすぐ60代です。

でも、高齢者が多いからといって、元気のない街ではありません。
わたしたちたんぽぽ鍼灸院は、地域医療を目指しています。
東洋医学だからこそ高齢化社会にお役に立てると思うのです。
寝たきりの高齢者より元気な高齢者がいる社会がいきいきしています。
わたしたちは、今何が出来るかを常に考え実行に移したいと思っています。

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