私の好きな表現なのですが、東洋医学を説明するとき、
「ハリ灸などの東洋医学は、病気や怪我を治しません」と言います。
私の言葉を聞いている人は、一瞬、不思議そうな顔をします。
ハリ灸院に来て、先生に「ハリ灸では治らない」と言われても・・・
でも、これは、われながら今の医学を的確に言い当てた迷言でしょう。
私たちのカラダには、神様が用意した「健康プログラム」が、
組み込まれています。 病気や怪我でカラダのバランスが崩れた時に、
この健康プログラムが自動的に働いて、健康になろうとします。
ところが、あまりにバランスの崩れかたが酷い時、プログラムの
スイッチが入らないのです。スイッチが入らないとプログラムが
走りませんので、健康に戻ることができないということになります。
健康に戻るプログラムが作動しない時、障害を取り除き、
無事にプログラムが走るようにするのが、医学の存在理由です。
東洋医学などはその最たるもので、カラダを流れる気を操り、
プラグラムが無事働くようにハリやお灸、漢方薬を用いるのです。
一般の人は、時には医療の専門家でさえ、医学が病気や怪我を治す
と思っています。でも、今の医学はそのようなものではありません。
手術で腫瘍を切り取っても、その傷口がふさがれて行くメカニズムは、
未だに科学では再現できないのです。 自然治癒力や回復力無しには、
医学は語られません。
そして極めつけは、成長ホルモンの自然治癒に関わる役割です。
成長ホルモンは、若い頃には、身長や体重の増加に関わるのですが、
二十歳を過ぎると、成長ホルモは、病気や怪我の治癒に使われます。
逆に言うと、成長ホルモン無しには、病気や怪我からの回復が、
見込めない事になります。
若い頃には始終出ていた成長ホルモンは、大人になると、限られた
時間にしか出なくなります。その、重要なタイミングが、質の良い
睡眠の始まりの時間です。 だから、睡眠を削っては、病気や怪我は
治りません。
病気や怪我からの復帰には、充分な睡眠と食事が必要になのです。
治癒力に王道はありません。 地道になすべき事をすることですね。
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