一応、院長としてはお越しになった患者様全員にお会いして詳しくご様子を伺います。
しかし、今日はちょっと違いました。
このところちょくちょくお越しになっている方なので、
当院の担当スタッフが全体の調整を行なっておりました。
そして、担当スタッフが私を呼びに来るんです。
「先生、ちょっと見ていただけますか?」
何だろうと思って治療室に入っていくと、
普段の患者様の左目の下まぶたが痙攣を起こしているのです。
「まぶたの痙攣ですが・・・どうしました?」
「随分と前から、ちょくちょくこのように痙攣を起こすのです。
病院に行くのが怖くて悩んでいましたが、
先生にこんなことまでお願いしては申し訳ないと思っていました」
担当のスタッフの顔を見ると少し困った様子です。
内心・・・
「アッ、これは本治と特効穴を知らないから途方に暮れているのだな」
・・・「では、ここでまぶたの痙攣の治療をいい機会だから教えて見るか」
と思いました。
治療は本当に基本に忠実に行うことです。
まず、本治法です。全体を見て、患部を見ます。
するとこの患者様の場合、
まぶたの異常とすぐ下のほっぺたの異常がFTで同じ反応を示すのです。
つまり、この二つは関係があるということです。
多分、原理はこうでしょう。
風邪を引いたり、または慢性の蓄膿症を持っていたりして、
ほっぺが強い異常を出すときに目の痙攣が始まると思えました。
現に今日は、ほっぺたの異常がとても強いのです。
そして、音素を使ってお腹の異常と合わせると左足の脾帯がいいようです。
左の膝帯の反応点に✖️✖️をやって、
まぶたの特効穴である同側の✖️✖️穴に皮内鍼を起きました。
すると5分も経たないうちに患者様が気がついて・・・
「目がピクピクしていないでしょう。ウワッ、信じられない。どうして?」
ここで私が・・・
「西洋医学で簡単に治るものは西洋医学に行くといいのです。
でも、西洋医学でなかなか治らないものは、
東洋医学がよく直すのですね。面白いですね」
スタッフはホッとして、患者様はとても嬉しそうです。
たんぽぽ鍼灸院
院長 篠原 龍彦
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