健康の値段を考える

一部には景気の良い企業や業界、地域があるのでしょうが、私の周囲を見回す限り世の中決して景気が良いとは思えません。
収入がさほど増えないとすると支出を抑える他ありませんね。

「がっちりマンデー」・・・だったかな?
30期連続とか創業以来17期連続とか増収増益の会社の紹介があったのです。
とにかく企業努力で商品が安いのです。
余分な仕入れをしないとか、売れ筋商品のみを大量に仕入れてコストを下げるとか、余分な包装や手間を掛けないとか、消費者へ届くまでに同じ商品なら徹底的に無駄を省くのです。
また、これでもかこれでもかといったコスト削減と味の良さを追求するという努力、
本当に頭が下がりますね。

さて、医療のことを考えた場合、やはり安くあげたいものです。
でも、安心でなくてはなりません。
例えば腰痛になっても安いだけで治らないのでは困ります。
しかし治療をする側からすれば、「それは患者さんの贅沢で、安いのだから我慢しろ」とでも言いたいのでしょうが、医療の根本が間違っています。
医療は、治すのが目的で稼ぐのが目的ではないのです。
だから医療はサービス業ではあるのですが、利益を目的にはできません。

これは健康産業も同じことだと思います。
私に言わせる健康産業とは、食べて寝て運動に関する産業です。
健康に長生きしたければ、程よく旬で無害なものを食べて、良い睡眠をとり、適度に体を使った運動をすることです。
そして、笑って癒される産業もやはり健康の維持や回復にとても貢献します。
体の健康は心も健康でなくては成り立ちません。たくさん笑って心が癒されることは健康に密接に結びつきます。心から笑えるって健康ですよね。

そういった意味で現代の医療を考えると、とても健康産業とは申せませんね。
どうも健康と医療(病気)とは別のことを言っているような気がします。

さて、健康の値段ですが、健康になり、健康を維持し、健康を増進する費用はいか程でしょう。

最初の食べて寝て運動して健康の場合、やはり食費でしょうかね。寝るのにあまりコストは掛かりませんし、運動するのもその辺を散歩したり公園をジョギングしたりすればタダですしね。食費は無害なものを最低選ばねばなりませんから少したかそうですね。でも健康の値段です。

笑いと癒しはどうでしょう。
テレビの芸人のお話に心より笑えますか?
そうです、ここには食事と同じく笑いの質を求めないとダメなのですね。
私は個人的に落語ファンです。漫才も上手な人はいいですね。本当に笑わせます。苦笑いは欲しくないですね。

大半の若い人は「自分は健康だ」と思っています。
でも、四十を越すとそうは言って居れません。
衰える若さ、失う健康です。
でも本当は健康に年齢は関係ないのですがね。

また、笑いと同じくらい心の健康に関与するのが癒しです。
癒しって健康を回復させるのにとても役に立ちます。
さて、癒しのコストはどうでしょう。
それはどんな癒しがその人に合うかによって違ってきます。
高くつく方もいればタダの方もいます。
でも、健康の回復に癒しはとても重要なのです。

できるだけ安い健康法が良いのですが、必要な時な出さなくてはなりません。
でも健康でいるための努力は楽しいものです。
みなさんもちょっと考えてみてください。

たんぽぽ鍼灸院 院長
篠原 龍彦

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