治療院ではなく癒しの場を作る

東洋医学の施術と効果を的確に表すのに、どうも「治療」という言葉はフィットしない気がします。というのも治療という言葉には、その行為は入っているのですが、行為の結果は含みません。
そこで当「たんぽぽ鍼灸院」が自分たちをどのように考え、またどのように患者さまに向かっているのかを考える時、我々が日々行っていることは、「癒し」という言葉が近いような気がします。当院は癒しを与える場であると思うのです。
私の大好きな本の一つにアンドリュー・ワイル博士の「癒す心、治る力」があります。原題はSpontaneous Healingなのですが、直訳すると自然治癒力ということになります。この本の中で博士が一貫して主張していることは、「最高の病気からの回復メカニズムは自然治癒力である」ということです。さらに現代医学の現状と将来への課題はあまりに多くまた重大で、それは行き詰まっているとも言っています。
さて、たんぽぽ鍼灸院が拠り所にしているものは東洋医学です。それで私たちが提供できるのは、「癒し」です。病を癒す、傷を癒す、心を癒すのが東洋医学の本質です。治療や施術を行った後、それをやりっ放しにするのではなく、自然治癒力を最大限に活用し、病気や怪我や心を癒す仕事をやっているのです。
実際のところ、腰痛や肩こり、体調不良が酷くて改善せず、当院を知る方からのご紹介でお越しになるのが一番多いのですが、それはそれで私たちの使命です。御役に立てるようにしっかりと対応させて頂いています。しかし、欲を言えば健康の維持と管理とを目的にも多くの方たちがたんぽぽ鍼灸院を利用して頂きたいと思うのです。
高齢化は進むのに景気の動向も決して良いとは言えません。さらに当院の料金は保険が適用されませんので決して安くはありません。それは西洋医学でも一緒です。何故なら病院でも病名のつかないものに保険は使えないからです。さらに西洋医学では健康の維持と管理はどうすることもできないのです。つまり医学の本質と目的が違うからです。
そこで元気に年を重ねるために未病を癒す東洋医学を年間に数回、節目節目ごとに利用するとすれば、健康を維持する費用としては絶対に安いのです。それは歳を重ねるほどに病気になったことを考えると大切なことなのです。

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